満中陰志に贈るおすすめの品物8選
関西圏以外では、「満中陰志」という言葉が耳慣れないという方が多いのではないでしょうか。満中陰志とは、関西地方における香典返しのことです。満中陰志の期間や、一般的な香典返しとの違いについて解説いたします。あわせて、満中陰志で人気の品物や贈る際の注意点もご紹介いたします。
目次
満中陰志とは
満中陰志は、関西圏における香典返しのことを指します。従来の香典返しと同じく、いただいた香典に対してお礼の品を贈るという習慣です。満中陰志の品を贈るタイミングや成り立ちの歴史、言葉に込められた意味についてご紹介します。
満中陰志の品を贈るタイミング
満中陰志の品は、従来の香典返しと同様に四十九日の法要が終了した「忌明け後」に贈ります。「葬儀及び四十九日法要が無事に済み、忌明けを迎えることができました」という報告を兼ねて品物を贈るという意味合いがあり、この点も香典返しと共通しています。なお、四十九日前に繰上げて法要を営む場合は、繰上げ法要が済んでから1ヶ月以内に品物をお贈りするのがマナーです。
満中陰志で贈る品物としては、お菓子や洗剤、タオルといった消耗品が挙げられます。また、近年は「お相手に好きなものを選んでいただける」というメリットがあるカタログギフトも人気です。
満中陰志の成り立ち
関西圏における香典返しが満中陰志にあたるため、基本的な成り立ちの歴史は香典返しと変わりません。そもそも香典返しは、遺族の負担を減らす相互扶助の目的で江戸時代頃から行われていたといわれています。当時は葬儀を営むのに必要な道具を近隣住民が用意したり、お米やろうそく、お線香といった品物を喪家へ持ち寄って供養に参加したりする習慣がありました。この習慣が貨幣経済の発達とともに変化し、葬儀の参列者が金銭(=香典)を持ち寄って遺族を手助けする習慣として定着したと考えられています。江戸時代にも香典として金銭をいただいたら、相手に不幸があった場合は同額をお返しした記録が残っており、相互扶助の習慣が香典や香典返しを行なう形で今に引き継がれています。
「満中陰志」の言葉にはどんな意味がある?
満中陰志の「中陰」には、仏教用語で「人が亡くなってから四十九日の間」という意味があります。満中陰志の「志」は、弔事の贈り物で広く使われている表書きの一種。香典における四十九日が明けて(=中陰が満ちる)品物を贈ることから、「満中陰志」という名称が使用されています。
満中陰志を贈る際の注意点
満中陰志の品物を選ぶ前に、品物の金額相場や挨拶状の有無などの注意点について把握しておくことが大切です。具体的な注意点の例を3つご紹介いたします。
品物の金額相場
満中陰志の品物は、香典返しと同様にいただいた香典の半額にあたる品物を贈るのがマナーです。例えば1万円の香典をいただいたのであれば、5,000円分の満中陰志を贈ります。ただし、高額の香典をいただいた場合は無理に半返しをせず、3分の1にあたる金額の満中陰志を贈りましょう。特に近しい親族や目上の方は、「少しでも今後の生活に役立ててほしい」という厚意で高額の香典を包んでくださることが多いもの。その厚意をありがたくいただいて、無理のない範囲で満中陰志を用意することが大切です。
宗教・宗派による違いを把握しておく
満中陰志は仏教用語であるため、キリスト教式や神式(神道)の弔事では用いません。したがって、キリスト教式で贈る満中陰志の表書きは「献花料(御花料)」、神式では「御玉串料」とします。
また、品物を贈るタイミングも宗教によって異なります。キリスト教式・カトリックの場合は「追悼ミサ」から1ヶ月以内、プロテスタントの場合は昇天記念日後1ヶ月以内のタイミングで品物を贈るのが一般的です。追悼ミサと昇天記念日は、両方とも個人の死後1ヶ月後に営まれます。対する神式では、故人が亡くなってから五十日目の祭事である「五十日祭」を境にして品物をお贈りします。
挨拶状をつける
満中陰志は、「おかげ様で故人の四十九日法要が無事に済みました」というご挨拶を兼ねて贈る品物です。法要が終了した旨と、お相手へ感謝の気持ちを伝えるためにも、挨拶状は必須。挨拶状は、次の構成を意識して作成すると良いでしょう。
- 頭語(謹啓、拝啓など)
- 葬儀への参列および香典をいただいたことに対するお礼
- 法要が無事に済んだことの報告
- 品物を贈った旨
- 略儀(書面)でご挨拶を済ませることに対するお詫び
- 結語(敬具、敬白など)
- 法要日の日付
- 差出人の氏名
お返しナビは満中陰志やお供え物、粗供養など弔事の贈り物を取り扱う専門店です。各種食品をはじめ、タオルや洗剤といった日用品も幅広く取りそろえ、喪主様の品物選びを手助けいたします。満中陰志のことなら、お返しナビにお任せください。
お返しナビで満中陰志の贈り物を選ぶ満中陰志の表書きと包装
満中陰志で用いる掛け紙や表書きについてご紹介します。「どのような掛け紙を選べばいいのか」「表書きをどう書けばいいのかわからない」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
掛け紙と表書き
満中陰志は弔事の贈り物ですので、水引(掛け紙中央に印刷されている紐の絵)が蝶結びではなく堅結びになっているものを選びましょう。この結び方は「結び切り」と呼ばれます。なお従来の香典返しでは黒白や青白の水引が用いられますが、満中陰志では黄色と白の水引が用いられます。表書きは「満中陰志」とします。
内掛けと外掛け
満中陰志の包装方法には、「内掛け」「外掛け」の2種類があります。内掛けは品物の上に掛け紙を直接掛け、その上から包装紙で梱包する方法です。対する外掛けでは、包装紙の上に掛け紙を掛けます。満中満中陰志には、控えめな印象を与えられる内掛けが適しています。また、近年はギフト専門店を通して品物を配送することも一般的になってきました。配送中に掛け紙が破損しないよう、内掛けとするケースが多くみられます。
満中陰志の品物の選び方
満中陰志では、食べたり使ったりすればなくなる「消耗品(消え物)」を前提に選びましょう。消え物には、「悲しみを後に残さない」という意味合いが込められているためです。ただし、生肉や生魚といった「四つ足生臭もの」は殺生を連想させ仏教の教えに反するため、満中陰志の品物としてはふさわしくありません。このように、タブーとなる品物があることも事前に把握しておきましょう。
満中陰志に贈る品物:定番編
カタログギフトや各種お菓子など、満中陰志における定番の品物を5つご紹介します。品物の選定に迷ったら、これら定番の品物を選ぶと良いでしょう。
カタログギフト
グルメや日用雑貨など、さまざまな商品が掲載されているカタログをお相手へ贈り、カタログ内から好きな品物を選んでいただくというシステムのギフトです。お相手に商品を選んでいただけるため、「お相手の細かい好みがわからない」という場合も安心して贈れます。また、カタログギフトは3,000円、5,000円のように価格帯別に用意されているのが特徴。満中陰志の「半返し~3分の1返し」という費用相場内に収めやすいというメリットもあります。
満中陰志は弔事の贈り物であるため、華美なデザインのカタログギフトは避けるのが無難。落ち着いた雰囲気が感じられる、和風デザインのカタログギフトを選ぶのがおすすめです。
「日本の贈り物・梅」は、4,180円(税込)のカタログギフト。グルメギフトをはじめ、「日本製」「日本全国の特産品」にこだわった品物が160点掲載されています。旅行雑誌を読むような感覚で、お好きな商品を選んでいただけるのが魅力です。
満中陰志におすすめの「日本の贈り物・梅」洋菓子
洋菓子は、個別包装されている品物が良いでしょう。一人暮らしの方であれば無理のないペースで少しずつ食べていただけて、家族でお住まいの方には家族皆で分け合いながら楽しんでいただけます。老舗の有名店や話題の人気店のものを選ぶなど、お店のブランドにこだわるのもおすすめです。
様々な美味しさを詰め合わせた、選んで楽しいバラエティー豊かなスイーツギフト「ひととえスイーツファクトリー」。香典返しとしてはもちろん、法事の引出物としても多くのお客様にご利用頂いています。
満中陰志におすすめの「ひととえスイーツファクトリー」和菓子
落ち着いた和風のパッケージ・包装になっているアイテムが多く、仏事である満中陰志の贈り物にも適しています。しっとりした高級感も演出できるため、年配の方や目上の方への贈り物にするのも良いでしょう。
「河内駿河屋友禅庵」は、500年以上の歴史を誇る老舗和菓子店の羊羹ギフト。価格は1,080円(税込)で、全4種類の味の羊羹がセットになっています。友禅柄の包装紙で包まれており、可愛らしさと高級感を演出してくれます。
満中陰志におすすめの「河内駿河屋友禅庵」海苔
海苔は古くから精進料理に用いられてきた食材で、仏事と深い関係があるといわれています。日持ちしやすく、毎日の食事やお弁当で重宝するのが海苔の魅力。ふりかけやお茶漬けといったご飯のお供と一緒に送れば、お相手の満足感をさらに高められるでしょう。
「広島海苔 特選かき醤油味付のり」は、上質海苔を広島県産牡蠣、瀬戸内海産干エビ、北海道産利尻昆布の秘伝出汁で味付したロングセラー。こだわりのくちどけの良い海苔と、広島牡蠣の旨味が口の中に広がります。
美味しい海苔の香典返し酒類
お酒は、満中陰志においてやや賛否両論が分かれる品物。しかし、「故人がお酒を好んでいたから」「満中陰志を贈るお相手がよくお酒を飲まれているので」という理由でお酒を選ぶケースもあります。華やかすぎず、なおかつ高級感を感じられるラベルやパッケージのお酒を選べば、満中陰志に贈っても違和感のない贈り物になるでしょう。
賀茂鶴純米大吟醸・大吟峰は、広島県の日本酒メーカー「賀茂鶴酒造」による純米酒です。広島県産の山田錦を100%使用し、豊かな香りと旨味を楽しめます。価格は3,850円(税込)で、お酒特に日本酒を好まれている方への満中陰志におすすめです。
満中陰志におすすめの「賀茂鶴純米大吟醸・大吟峰」満中陰志に贈る品物:日用品編
満中陰志では、タオルギフトや石鹸、洗剤といった実用的な消耗品も人気です。どのような点に注目して選べばいいのか、ポイントとあわせておすすめの商品をご紹介します。
タオルギフト
仏事におけるタオルには、「悲しみを拭う・包み込む」という意味合いが込められています。一人暮らしの方からファミリー世帯にまで、幅広い層の方へ贈れる実用的な贈り物なのも魅力。満中陰志で贈る際は、白やそれに準ずるシンプルな色味の無地タオルを選ぶと良いでしょう。また、肌触りやブランドにこだわることも大切です。
「今治メモリーフェイスタオル」は、白無地のフェイスタオルが2枚セットになったタオルギフトです。価格は2,200円(税込)で、柔らかな手触りと高い吸水性が魅力。洗顔やお風呂上りといったの場面で、快適に使用できます。
満中陰志におすすめの「今治メモリーフェイスタオル2枚」石鹸
石鹸には、「不幸や悲しみを洗い流す」という意味合いが込められています。固形石鹸をはじめハンドソープやボディソープなど、一言で石鹸といってもその種類はさまざま。お相手の好みや、ライフスタイルに合った石鹸ギフトを選ぶことが大切です。また、香りが強すぎるものは好みが分かれやすいため避けるのが無難だといえます。
「ライオン・キレイキレイギフトセット」は、「キレイキレイ」の薬用ハンドソープがセットになったギフト。価格は2,200円(税込)です。殺菌成分を配合したハンドソープで、新型コロナウイルスをはじめとする感染症予防対策にも重宝します。
満中陰志におすすめの「ライオン・キレイキレイギフトセット」洗剤
石鹸と同じく、仏事において「悲しみを洗い流す」という意味合いが込められているのが洗剤ギフト。小さなお子様のいるご家庭は、洗い物が多くなることが予想されます。よって、衣類用・食器用と各種洗剤の詰め合わせを贈るとさらに喜んでもらえるはずです。また、お仕事柄特に清潔感を大事にされている方には、デオドラント効果にこだわった洗剤がおすすめ。お相手の家族構成やライフスタイルに合わせて、品物を選びましょう。
「アタック 抗菌EXバラエティーギフト」は、抗菌機能に優れたアタック抗菌EXとクリア除菌キュキュットの詰め合わせ。価格は2,750円(税込)で、一人暮らしの方からファミリー層にまで贈れる実用的なギフトです。
満中陰志におすすめの「アタック 抗菌EXバラエティーギフト」地域に根付く満中陰志の習慣を知る
「満中陰志」は、関西以外のエリアではあまり耳にしない言葉です。実際は従来の香典返しと変わらない習慣ですので、香典返しのマナーを踏まえていれば問題ありません。いざ贈るときになって慌てないよう、地域に根付いているマナーや習慣を事前に確認しておくことをおすすめします。
香典返しの専門店「お返しナビ」では、各種お菓子やカタログギフト、タオルギフトなどの贈り物を幅広くご用意しています。くわえて、商品に掛ける掛け紙や同封する挨拶状の作成も無料で対応。品物選びから商品のお届けまで、ぜひお返しナビにお任せください。
お返しナビで満中陰志の贈り物を選ぶ